そもそも「クラウド」ってなに?

クラウドの意味


「クラウド」という言葉を耳にする機会が増えているかと思います。よく聞く言葉にはなっていてもクラウドって、「なんとなく漠然としていて、ハッキリとは理解できていな」という方は多いのでは無いでしょうか。

もともと「クラウド」という言葉は、「雲」という意味の言葉ですので、なんとなく漠然としていて当たり前かもしれません。

ネットワーク上のハードウェア・ソフトウェア資源を、空に浮かぶ「雲」がどこからともなく湧き出てきて、そしてかき消える様に、必要な時に必要なだけの資源を確保して、必要無くなればその資源をリリースする利用形態をクラウド=雲と言った表現で表す様になりました。

ここからはネットワークとサーバー管理方法などの変遷について書いていきます。

元々はコンピュータシステムを企業などで運用する場合には、自社にサーバー本体やストレージ(記憶装置)その他のハードウェアを購入設置して、自社の人材か、コンピュータベンダーのエンジニアにより運用管理していたものでした。オンプレミスという言い方もします。

通信インフラが向上してくると、自社内に設置するよりもサーバーなどの設置環境として適した「データセンター」に設置して、そことネットワークにより接続する利用形態が増加してきたのです。

データセンターについて


ちなみに「データセンター」に求められる内容としては、

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・耐震性や耐火性能を備えた堅牢な建築物と部屋
・サーバー動作に最適な温度・湿度に管理された空調設備
・大容量の電源が確保できる電気設備
・複数の通信経路が容易に確保できるネットワーク回線のアクセス環境
・情報セキュリティ確保ができる強力な入退室などのセキュリティ管理
・障害を未然に防ぐ、あるいは早期復旧ができる24時間365日の監視・保守体制
・交通アクセスに便利な立地

などが上げられますが、これらの要件を自社サーバーだけの為に整備することは、困難なのが普通ですので、「データーセンター」の利用が急速に進展しました。

クラウドサービスの登場


さらにそれが進むと「データセンター」にある自社設備を自身で管理運用する(オンプレミスという)形態ではなく、

「データセンター」にサーバーやストレージ、通信回線などのITリソースを大規模に備えて管理運用する「クラウドベンダー」という存在が登場して、

どこかに存在している「クラウドベンダー」の設備をインターネット越しに「サービス」という形で借りることにより、自社で設備を保有することなく、必要な時に必要な分だけをサービスとして借りる形態が急速に発展してきたのです。

これを可能にしたのもインターネットの高速大容量化で、サーバーが世界の何処にあってもそれを意識することなく利用可能なネットワークインフラが備わってきたからです。

このサービスや利用形態を「クラウドコンピューティング」「クラウドサービス」などと呼び、略せば「クラウド」という言い方になります。

余談:昔のインターネット事情


余談ですが、今では各家庭でもギガビットのインターフェースでインターネットに接続可能になってきました。しかしインターネットの草創期では、電話回線を通じたアナログ接続で、接続に使うモデムも14.4kbpsや28.8kbpsという通信速度でした。その後に、安定していて高速というイメージで、ISDNが広がりましたが、これも64kbps(2チャンネル使うと128kbpsに出来たけど電話代が2倍かかるのでほぼ誰もしなかった)という速度でしかありませんでした。

高速だったNTTハイ・スーバーデジタル

企業などではNTTの「ハイ・スーパーデジタル」という専用線により接続する形が多かったのですが、これも普通の会社では128kbpsが主流で、しかも接続距離が長いとめちゃくちゃコストがかかりました。弊社から名古屋市の中心部まで40km弱でしたので、128kbpsでも毎月15万円ほどかかります。

弊社は当時としては画期的な高速回線1.5Mbpsという速度(今ではお笑いですが・・・当時はステータス)で最初から接続したので、その回線に毎月60万以上支払って、泣いていました。

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